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とにかく色々あった日。
いよいよ半年間住んでいた大学の寮を引き払う日になった。朝九時に管理人さんが来て色々チェック。無事、敷金Kautionも返ってきた。同居人の日本人の男の子と少し話をして寮を出る。日本から来る前に思ってのとは違ってすごく近代的で開放的な建物、そこに久しぶりに陽が差し込んできて美しい。朝の空気は、やたらに冷えていて、息が白くなるほど。半年しかいなかったけど、同居人のドイツ人二人には助けられたし、楽しく話もできた。フェイスブックで近況なども知れるけれど、最後に会えなかったのはちょっとさみしい。葉書をドアに差し込んでおいた。
のあと、くっそ重いスーツケースを引きずってまちなかへ。ホステルのチェックインまで読書。チェックインの時間に、ホステルの前に行ってタバコを吸っていたら、よーわからんいかついおっちゃんに、なにかブラブラブラと言われて(本当に何言ってんのか分からんかった)、吸っていたタバコを奪われ(!)、とにかく中へ入れ的なことを言われた。よーわからんすぎて混乱して、ホステルの人かと思いついて行ったら、そのおっちゃんの家。がちゃんとドアを閉められる。結構ガタイのいかつい人で、もしここで殴られたりしたらやばいと思うまもなく、犬がきゃんきゃん喚きだし、おっちゃんは家の奥の方へ歩いて行って、誰かと何かを話している。またしてもkommみたいな言葉が聞こえたので、その部屋まで行くと、どうやらおっちゃんの母親らしい、でっぷり太ったおばあちゃんが、キレ気味になにか言っている。おっちゃんのほぼ理解不能なドイツ語から察するに、おっちゃんは俺をおばあちゃんの客だと思ったらしい。どないやねん。なんで日本人の客がおばあちゃんにおんねんなどと考えていると、おばあちゃんがあんたどないしたいねん、ここどこやおもてんねんとキレ気味に言うので、ホステル探してるんやけどこの建物ちゃうんか、ちゃうわ、どこやねんそれ、みたいな会話をして、すみません間違いましたと謝りながら速攻で家を出た。ドイツ来て半年、一番怖い経験をした…。知らないおっちゃんについていったらあかんと昔教育されなかったのか、俺は。と、また建物の外に出ると、今度は鍵を持った若い兄ちゃんが立っていて、彼こそまさに待っていたホステルの人。二階に案内してもらい、もろもろ安心。むっちゃびっくりしたので、昼寝することにする。
のあと、16時頃、ドイツ人の女の子と会うために街へ再び。彼女は大学のボランティアで、入学手続きやら、銀行口座の開設やらここでの生活をスタートさせるのに必要なことを手伝ってくれた。待ち合わせ場所へ向かう途中、カフェのテラス席をふと見ると、なんと日本の大学でお世話になっているI先生が(指導教官ではないけれど)! 本当にびっくり。なんでもドイツの大学で一週間集中授業をするとのこと。あとで、飲みに行く約束をして、とりあえず彼女のところへ。一時間ばかりお喋りをして、だいぶドイツ語が上達したね!などとお世辞を言ってもらいいい気分。のあと、先生を含めて、sくんkくんとBrauhausへ。なんだかんだ23時くらいまで先生にお付き合いいただいて、楽しい夜を過ごした。この先生に自分の研究を認めてもらうのが、目標の一つやな。本当に偉くてすごい先生(そういうところを威張ったりしないけれど)。酔って帰って即効で寝る。
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今日も快晴。大学の庭(?)で寝そべりながら読書。昼ごはんは中華料理屋で炒飯3ユーロ。のあと街をぶらぶらしてカフェでまた読書。これ以上寒くなると外で何かをする気にはまったくなれへんやろなあ。ホステルの近くにある、街で一番大きいであろうスーパーへ行き、食料を買い込む。晩ご飯は冷凍のピザ。