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こちらの大学と僕の日本の大学の共同セミナー最終日。30分の発表時間が割り当てられていて、15分くらいの発表をする。去年の七月にもこのセミナーで発表したのだが、そのときはしどろもどろ緊張の汗だらだらだったのだけれど、今回は大分余裕があった気がする。質疑応答もわりかしスムーズに乗りきれた(が結構ちぐはぐな応答になっていたのやもしれない)。本当にドイツに留学しに来てよかった、進歩したかなと感じられる一日やった。今期のセミナーから理論系というか哲学系の人たちがドイツからも日本からも参加してきていて、それで話が噛み合ったりするのも嬉しい。一人のハーバーマシアンが木曜から日本に来るとのことで、彼と彼の彼女と一緒に東京で食事をするのも楽しみである。あ、そうそう水曜日の朝に帰国します。あっという間の半年間で、名残惜しさが半端ない勢いで怒涛のように襲い掛かってくる。この間、WGの同居人にも、大学のバディにも、ドイツ語の先生にも、セミナーの学生にも大変親切にしてもらって、こちらのドイツ語がひどいにもかかわらず付き合ってくれて、なんだか本当にドイツとこの街が好きになってしまった。来年も来れないかな。とまれ、日本に帰って速攻天丼とカツ丼とうな丼とお好み焼きとうどんを食べるという期待に胸が高ぶっているというのは、嘘つけないな。
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ドイツ滞在最後の一日。セミナーに新しく参加してきた学生が、親切にもヴェルニゲローデWernigerodeに案内してくれる。電車で一時間くらい揺られ、着いたところは昔の街並みが残る小さくて美しい街。まずは12世紀に建てられて、改築が続けられて現在に至る城にのぼる。案内してくれた彼はもう三度目か四度目からしくて、色々解説しながら回ってくれて、普段はあまり興味のわかないお城に興味が湧いて楽しめた。のあとはクレープを食べたり、お土産にバウムクーヘンを買ったりと満喫。半日もあれば十分に回れるくらいのサイズの街で嬉しい。ドイツ最後の一日をこうして楽しく過ごせてほんとうに有難い。ドイツ語のコミュニケーションもややまともに近くなってきてそれも嬉しい。もう半年いればなと何度思ったことか。のあとホステルに戻って、いまはファラフェルを食べてビールを飲んでいるところ。明日の飛行機は早いので、もう寝なきゃ。日本はまだ若干暑いようで、やれやれという感じでしょうか。