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引越の手伝いをしてくれるということで、その前に腹ごしらえ。永福町にあるイタリアンに歩いて行く。ピザが食べたい!と思い立って行ったのだったけれど、食べログの星4評価にもかかわらずとりたてて感動はしなかった。荷造りは一人でやっていると気が滅入るばかりなので、手伝ってくれて助かる。物が片付いて現れた部屋は、煙草の、いや青春のヤニで輝いている(青春のヤニというのは良い表現ですか?私にはわからない)。
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引っ越し。引っ越し直前までバタバタしていたのだが、業者が来てくれるとてきぱきとものごとが進んでいく。3万円かからなかったのでよろしい。業者のおじさんは、本が詰まったダンボールの山を運ぶのに苦しそうだった。春みたいな陽気で、引越し日よりということか。引っ越しと言っても、杉並区から世田谷区への移動で、たかだか直線距離は10kmほどなのだけれど、井の頭線から下北沢で乗り換えて小田急、という行程は結構時間がかかる。新居は23区内にもかかわらず破格の値段で、しかも今の家よりも広い。ユニットバスであること、壁が薄いっぽいということ、このあたりを差し引いてもお得感があってよろしい。とはいえ、何かと出費がかさんで落ち込んだりもしますが。
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杉並の家の引き払い、立会。東京に出てきてから四年間ずっと住み続けた家なので、なんとなく感慨深い。大家さんのおじいさんは僕に良くしてくれて、この間など、ドイツへ行く餞別だと言って一万円ほどくれたりもした。ことあるごとに日本酒をくれたりもした。おじいさんはアパートの横にある広い家に一人暮らしで、奥さんはどうなっているのかわからないのだが、とにかく横浜に住む高校生の孫達の成績に一喜一憂していた。僕はよく話を聞く相手になっていたので、色々よくしてくれたのだろう。おじいさんと20分ほど話した後、外にでると雪が降っていた。のあと新居に帰り本棚の整理、パソコン周りの整備などに明け暮れる。が、突如、某申請書類の提出期限が明日だということに気づき、あわてて記入し始める。