'16読書日記 5冊目『啓蒙の都市周遊』エンゲルハルト・ヴァイグル

啓蒙の都市周遊

啓蒙の都市周遊

ドイツ啓蒙を、都市ごとに論じた好著。ただ、「啓蒙主義」という訳語はどうなのだろう…。

第一章 都市と啓蒙:序にかえて
 1.都市史としての啓蒙主義
 2.都市の衰退について
 3.一六〇〇年から一八〇〇年にかけての文化的中心地の移り変わり
 4.書籍市場と都市
 5.目に見えぬ境界
 6.交際の場としての都市
第二章 都市と国家の間の大学
 ライプツィヒ:ドイツ啓蒙主義の始まり
 ハレ:啓蒙主義の最初の大学
第三章 都市の出来事としての啓蒙主義
 ハンブルク:都市の啓蒙主義
 ハンブルク:視角のための都市
第四章 中心と周辺
 ライプツィヒ:ドイツのアテネ
 チューリヒ:文芸における宗教の変化
第五章 カント:論争の中心点
 カント:ケーニヒスベルクの空
 ケーニヒスベルク:啓蒙のメタ批判
第六章 ベルリン:分割された首都
 ベルリン:ユダヤ啓蒙主義の都市
第七章 ゲッティンゲン:完成したハレ
第八省 南部の啓蒙主義
 ウィーン:啓蒙の最後の祝祭