AM5時

僕の夜と誰かの朝が交わってゆく
味噌汁の朗らかな湯気、光る白い米
どこかで誰かが朝飯を食べている
それを夢想しながら
僕はアルコールを飲む、AM5時


鬱々と夜更かしをして
白んできた空にうんざりするが
その同じ空を誰かが
始まりの合図としてに豊かに見やっているのだ
誰かの夜は誰かの朝


夜と朝の淡いで
僕は眠るだろう、誰かの始まりの中に
誰かが目覚めていく、僕の終わりの後に
飲み残したウイスキー琥珀に映る
焼き魚に温かな味噌汁、ご飯


誰かの夜は誰かの朝でもあるのだから