'10読書日記76冊目 『経済学・哲学草稿』マルクス

経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)

経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)

311p
総計23253p
長谷川宏の訳も出ていたのか。城塚さんの解説は分かりやすいのだが、いかんせんヘーゲルについてしらなすぎてしんどい。ただ、マルクス疎外論と自然概念の結びつきについては興味深い。あるいはスミス『国富論』における動物と人間の種差とか。あとは受苦的存在というのも面白い。
しかし、今まで『ユダヤ人問題』『ドイツ・イデオロギー』『共産党宣言』『ルイ・ボナパルトブリュメール』『経済学批判』『資本論第一巻』と、結構マルクスを読んできたはずなのに、一向に自分の肉となり血となりしていないのには愕然とする。なんでなんやろうか。マルクスを読んでもテンションが上がらないからかもしれない。