2007-01-01から1年間の記事一覧
女の一生 (新潮文庫)作者: モーパッサン,新庄嘉章出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/02/22メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (20件) を見る 本当は新潮文庫のを読んだんですが。 所謂自然主義文学の最高峰といわれるモーパッサン「女の一…
夢分析 (岩波新書)作者: 新宮一成出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (20件) を見る 大江のほうをたくさん書いたから手短に。フロイトの方ではなく、フロイト、ユング、ラカン研究者で…
個人的な体験 (新潮文庫)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/02/27メディア: ペーパーバック購入: 7人 クリック: 132回この商品を含むブログ (84件) を見る もう三回くらい通読しているが、そのたびに勇気や絶望、深い驚愕や”深甚なる”昂…
白痴 (新潮文庫)作者: 坂口安吾出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1949/01/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (78件) を見る もはやその名をほとんどの若者からは忘れられたであろう、坂口安吾。このリンクでは講談社文芸文庫だが…
饗宴 (新潮文庫)作者: プラトーン,森進一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/09/03メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (20件) を見る プラトンと言えば形而上学、イデア論で有名な人ですが、今著「饗宴」では、師のソクラテスと…
虹の彼方に(オーヴァー・ザ・レインボウ) (新潮文庫)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (14件) を見る これをポストモダン文学というのか!と三島由紀夫は便器に顔を突っ込んで叫んだ。事実彼が便…
ユートピア (岩波文庫 赤202-1)作者: トマス・モア,平井正穂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1957/10/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 43回この商品を含むブログ (75件) を見る 共産思想の原初となりうるcommon wealth「ユートピア」を創造したモア、…
ゼミの先生お勧めの本。 民族はなぜ殺し合うのか―新ナショナリズム6つの旅作者: マイケルイグナティエフ,Michael Ignatieff,幸田敦子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1996/03メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る 今はカ…
犯罪と刑罰 (岩波文庫)作者: ベッカリーア,風早八十二,風早二葉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1959/01/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (10件) を見る こちらは院生の方が発表された方。ニーチェとベッカリーアを一日でや…
道徳の系譜 (岩波文庫)作者: ニーチェ,Friedrich Nietzsche,木場深定出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1964/10/01メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 219回この商品を含むブログ (57件) を見るゼミ旅行当日になってようやく読み終えるという暴挙笑 第一論…
善悪の彼岸 (岩波文庫)作者: ニーチェ,Friedrich Nietzsche,木場深定出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1970/04/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 34回この商品を含むブログ (60件) を見る みんなの大好物ニーチェが来たよー! キリスト教の創り上げた価…
雨・赤毛: モーム短篇集(I) (新潮文庫)作者: サマセット・モーム,William Somerset Maugham,中野好夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1959/09/29メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (24件) を見る 世界短編小説史上最高の一作と…
生きて死ぬ私 (ちくま文庫)作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/05/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (62件) を見る 巷で人気の脳科学者、茂木健一郎の、初期のエッセイ集。まったく専門的な話ではなく、適…
日の名残り (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/05/01メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 190回この商品を含むブログ (293件) を見る ワシントンへ向かう三時間の列車(amtrak)の旅の内…
恥辱 (ハヤカワepi文庫)作者: J.M.クッツェー,J.M. Coetzee,鴻巣友季子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/01メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 88回この商品を含むブログ (49件) を見る NY行きの飛行機で読んだ。 初老の大学教授が、教え子と肉体…
ニューヨーク美術案内 (光文社新書)作者: 千住博,野地秩嘉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/10/14メディア: 新書 クリック: 36回この商品を含むブログ (32件) を見る ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art 通称MoMA)に行くので、この本を読ん…
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)作者: 阿部和重出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 201回この商品を含むブログ (181件) を見る 面白い!文学の楽しみが、まさに詰まった素晴らしい小説。きっと…
―ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩目にそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。 「ロリコン」という今なら小学生でも知っている小児性愛者を揶揄して(そこに悪意は無いにしろ、ある種の非難の意…
久しぶりに大江ケンちゃんです。やっぱり好きです。エピソードを重ね合わせ続けて、現代の我々に迫る危機をどう越えていくのか、その危機を彼はpredicamentと表現しているのですが、そして、作者の影を持ち合わせた「僕」が一体アクチュアルな姿であるのか、…
グレート・ギャツビー (新潮文庫)作者: フィツジェラルド,野崎孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1989/05/20メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 49回この商品を含むブログ (143件) を見る 読書会のために読んだ作品。中学生くらいの時に読んだはずだったが、…
アンチ・ヒューマニズムなのだそうだ。楢山節考 (新潮文庫)作者: 深沢七郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1964/08/03メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 83回この商品を含むブログ (109件) を見る 収録されている短編の中で「月のアペニン山」「楢山節考」…
雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)作者: 水上勉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/03/24メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (16件) を見る 古き日本の、少しかび臭く、しかし美しい心の拠り所はやはり美しい情景にあった、という気…
本当の眠気を覚える人間は、あらゆる機能が元のままに戻る可能性を、必ず持っているんだ。(J・D・サリンジャー) 敗戦後論 (ちくま文庫)作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブロ…
ゼミで輪読していた「監獄の誕生」をようやく読み終えました。三ヶ月くらいかけて、精読していったわけですが、フーコーは天才過ぎて、凡人の情報処理速度ではその論理展開に中々ついていけず、さらにおそらく訳の不手際のせいで、理解に苦しむ箇所も多々あ…
お前達のうち、誰が一番この父のことを思うておるか、それが知りたい・・・リア王 (新潮文庫)作者: ウィリアムシェイクスピア,William Shakespeare,福田恆存出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/11/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含む…
この、割と衝撃的なタイトルは、あの「百年の孤独」で南米の町「マコンド」における神話的世界を克明に記録し、百年にわたるブエンディアーノ家の歴史を書ききった作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの作品。 予告された殺人の記録 (新潮文庫)作者: G.ガ…
児童文学です。ドイツ人の作家なのに、ユカイな文章を書きます、と完全に偏見の目でドイツ人を見てますが、マンにしたって、カフカにしたって、厳しいじゃないの。 児童文学なんで、好きなフレーズを一遍 「かしこさをともなわない勇気はらんぼうであり、勇…
多くの人は高校時代、「山月記」を教科書で読んで以来、中島敦の作品を読む機会を自ら放棄しているのではないか。難解で格調高い漢文調の文体がその回避を生む原因の大きな部分を占めているのかもしれない。 李陵・山月記 (新潮文庫)作者: 中島敦出版社/メー…
島原の乱鎮圧後の日本に、隠れキリシタンとして信仰を続ける日本人のために、信仰の復興を掲げて密航した一人のポルトガル人宣教師の話。 沈黙 (新潮文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/10/19メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 337回…
17歳の引きこもり少年、鴇谷春夫は、自らの名前に「鴇」(トキ)の字があることから、トキに愛着を感じるようになる。その愛着は、やがて、国家へ向けられた憎悪へと変わり、木本桜に対する愛情の反発と共に、トキを抹殺してしまおうとする、一大英雄になろ…