2012-01-01から1年間の記事一覧

'12読書日記69冊目 『デカルト、ホッブズ、スピノザ――哲学する十七世紀』上野修

デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀 (講談社学術文庫)作者: 上野修出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (14件) を見る263p 総計19023p 2000年までに書かれたスピノザを中心と…

10-14

10 朝の修行。のあと今学期初めての授業。ハイデガーの自然論ということで参加。某kmbキャンパスには「理想の教育棟」なる新興宗教まがいの、森ビルが出資してできた建物があるのだが、そこでイレギュラーな授業。「理想の教育棟」の割に、僕が初めて入った…

'12読書日記68冊目 Kant's 'Idea for a Universal History with a Cosmopolitan Aim': A Critical Guide, Amélie Rorty, James Schmidt (ed.)

Kant's 'Idea for a Universal History with a Cosmopolitan Aim: A Critical Guide (Cambridge Critical Guides)作者: Amélie Oksenberg Rorty出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2012/07/19メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ…

10-7

下の本のあとがきのところに、『精神現象学』に感動して哲学の道に進むことになった、という風に書いてあった。僕は今カントを研究しているけれど、カントに感動したからやり始めたわけじゃないしなあ、というちょっとした意味の分からない引け目を思う。s君…

'12読書日記67冊目 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』村岡晋一

ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ)作者: 村岡晋一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/10メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る236p 総計18503p ドイツ観念論の入門…

10-1

30 ほくととキアヌと安藤馨『統治と功利』読書会。今日は3章まで。読んでいるときはしきりにそのロジックと勉強量に感嘆していたのだが、レジュメを作るにあたって再読すると色々と疑問も出てくるものだ。しかし、台風である。暴風雨になる前にビールを買っ…

'12読書日記66冊目 『伝統社会と近代国家』ハルトゥング、フィーアハウス他

伝統社会と近代国家作者: F.ハルトゥング,成瀬治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1982/05/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る534p 総計18267p ドイツ絶対主義、啓蒙絶対主義から近代国家への移行期にかけて研究した、戦後ドイツの歴史家…

'12読書日記65冊目 『権力の心的な生』ジュディス・バトラー

権力の心的な生―主体化=服従化に関する諸理論 (暴力論叢書)作者: ジュディスバトラー,Judith Butler,佐藤嘉幸,清水知子出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2012/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (10件) を見る277p 総計1773…

'12読書日記64冊目 『自由であることの苦しみ』アクセル・ホネット

自由であることの苦しみ―ヘーゲル『法哲学』の再生 (ポイエーシス叢書)作者: アクセルホネット,Axel Honneth,島崎隆,明石英人,大河内泰樹,徳地真弥出版社/メーカー: 未来社発売日: 2009/12/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見…

'12読書日記63冊目 『判断と崇高 カント美学のポリティクス』宮崎裕助

判断と崇高―カント美学のポリティクス (新潟大学人文学部研究叢書 (5))作者: 宮崎裕助出版社/メーカー: 知泉書館発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (10件) を見る261p 総計17273p 本書は、カント『判断力批判』…

'12読書日記62冊目 『その街の今は』柴崎友香

その街の今は (新潮文庫)作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/25メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 42回この商品を含むブログ (50件) を見る158p 総計17012p だんだんこのブログも書評(というほどのものではない)ブログ化してきつつあ…

'12読書日記61冊目 『分析哲学講義』青山拓央

分析哲学講義 (ちくま新書)作者: 青山拓央出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/02/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 159回この商品を含むブログ (37件) を見る270p 総計16854p やっぱり主色の面白さは最終講義「時間と自由」。叙述も平易でわかりや…

'12読書日記60冊目 『功利と直観 英米倫理思想史入門』児玉聡

功利と直観―英米倫理思想史入門作者: 児玉聡出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 65回この商品を含むブログ (24件) を見る286p 総計16584p 伊勢田先生の『動物からの倫理学入門』を読んだ時に、次のような疑問…

'12読書日記59冊目 『動物からの倫理学入門』伊勢田哲治

動物からの倫理学入門作者: 伊勢田哲治出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2008/11/20メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 209回この商品を含むブログ (54件) を見る364p 総計16298p 名著のほまれ高い倫理学の入門本の一つ。とりわけユニークなのは…

'12読書日記58冊目 『フーコー その人その思想』ポール・ヴェーヌ

フーコー その人その思想作者: ポール・ヴェーヌ,慎改康之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 102回この商品を含むブログ (14件) を見る256p 総計15934p 河出文庫から『知の考古学』が出たので、それを読むた…

'12読書日記57冊目 『カント 第三の思考―法廷モデルと無限判断』石川文康

カント 第三の思考―法廷モデルと無限判断作者: 石川文康出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 1996/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見る314p 総計15678p 本書は最近読んだ本の中でももっともスリリングだったものの一つ。テーマは、カントの…

'12読書日記56冊目 『批判的主体の形成』田川建三

批判的主体の形成[増補改訂版] (洋泉社MC新書)作者: 田川建三出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/11/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (10件) を見る318p 総計15364p 1970年に出版された評論集。田川建三という人は日本の優…

8-21

18 サマソニ初参戦! よく考えれば夏フェスを含めてロックフェスに参加するのは、2009年の「みやこ音楽祭」以来だ。海浜幕張の駅に着くとフェス仕様の服装をした人たちであふれていて、ワクワク感が高まっていく。先に着いていた某君と合流。がぜんワクワク…

'12読書日記55冊目 『カソウスキの行方』津村記久子

カソウスキの行方 (講談社文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/17メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (14件) を見る179p 総計15046p 「カソウスキ」ってロシア人の名前じゃないですよ。仮想・好き、ということです…

'12読書日記54冊目 『股間若衆 男の裸は芸術か』木下直之

股間若衆―男の裸は芸術か作者: 木下直之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 53回この商品を含むブログ (26件) を見る190p 総計14867p なにをアホな本を読んどんねんと突っ込む諸兄もいらっしゃることだろうが、…

somebody that I used to know

So when we found that we could not make sense Well you said that we would still be friends But I'll admit that I was glad that it was over

'12読書日記53冊目 『境界と自由』木原淳

境界と自由―カント理性法論における主権の成立と政治的なるもの (新基礎法学叢書)作者: 木原淳出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2012/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る226p 総計14677p カントの政治哲学について最近書かれた研究書。カン…

'12読書日記52冊目 『象は鼻が長い』三上章

象は鼻が長い―日本文法入門 (三上章著作集)作者: 三上章出版社/メーカー: くろしお出版発売日: 1960/10/30メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 221回この商品を含むブログ (31件) を見る270p 総計14451p 日本語の文章で頻出する「〜は」という助詞はこれま…

徴兵制?

徴兵制の復活を公言する11人そもそも、こうした発言をする人に僕ら若者が一切共感できないのは、徴兵制に従事するのが若者のみであり、こうした年寄り連中はそこには参加しないことにあります。もし、こうしたおじいちゃんおばあちゃんも、徴兵制に半年やそ…

'12読書日記51冊目 『クェーサーと13番目の柱』阿部和重

クエーサーと13番目の柱作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/05メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (24件) を見る255p 総計14181p アイドル/見る-見られる/可能世界、というなんだかやけに最近の流行りのものばかりを…

'12読書日記50冊目 『動物的/人間的 1.社会の起源』大澤真幸

動物的/人間的 1.社会の起原 (現代社会学ライブラリー1)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る146p 総計13926p タイトルから予想されるような一連の軽…

7-30

長い話になりそうだ。12 ドイツへ向けて出発。朝早くの飛行機だったので、成田近くのアパホテルに前泊。ルフトハンザでフランクフルトを経由してライプツィヒへ。そして電車でハレへ。ハレ大学で行われるセミナーに参加するため。ハレは小さな大学街で、トラ…

'12読書日記49冊目 『巨匠とマルガリータ』ミハイル・ブルガーコフ

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)作者: ミハイル・A・ブルガーコフ,水野忠夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 227回この商品を含むブログ (95件) を見る600p 総計13780p …

'12読書日記48冊目 『大杉栄評論集 叛逆の精神』大杉栄

叛逆の精神―大杉栄評論集 (平凡社ライブラリー)作者: 大杉栄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/05/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る269p 総計13180p 初めて読む大杉栄。極めて峻烈な人だとい…

'12読書日記47冊目 『「デモ」とは何か 変貌する直接民主主義』五野井郁夫

「デモ」とは何か 変貌する直接民主主義 (NHKブックス)作者: 五野井郁夫出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/04/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 64回この商品を含むブログを見る213p 総計12911p 相関の大先輩の著書(「変貌する直…